入門Ⅲ

工業簿記2級+α

講義時間:22時間

工業簿記2級+αの内容をテンポ良く学習していきます。

2級の工業簿記は、日商1級の工業簿記・原価計算、公認会計士の資管理会計論の基礎になります。

第1章 工業簿記へのアプローチ
第2章 材料費の計算
第3章 労務費・経費の計算
第4章 単純個別原価計算
第5章 製造間接費の総括配賦
第6章 製造間接費の部門別配賦
第7章 総合原価計算 ①
第8章 総合原価計算 ②
第9章 総合原価計算 ③
第10章 標準原価計算
第11章 直接原価計算
第12章 CVP分析
第13章 本社工場会計

入門Ⅲ(2級)の工業簿記は、2級合格には十分すぎる内容になっていますが、ここで、しっかりと基礎を身につけておくと、1級の工業簿記・原価計算や会計士短答式の管理会計論の学習にあたり、大きなアドバンテージが得られます。また、 税理士講座に進む方も、工業簿記を前提とした製造原価報告書の知識は必要となるので、第1章の理解は大切です。

工業簿記をマスターするにあたって、個別論点の処理に強くなるのも重要ですが、今、自分が計算しているのが全体のどの部分なのかをイメージすることも大切です。そのために、本テキストでは、勘定連絡図を多用しています。
また、フルカラーの差異分析図や総合原価計算において単位原価が上昇していく様子をイメージ図にするなど、ビジュアル化によって、快適に学習が進むよう配慮しています。

第10章の標準原価計算は、日商2級だけでなく、1級の工業簿記・原価計算、会計士の管理会計論においても、最重要論点になります。特に、会計士試験では、短答式でも論文式でも、毎回必ず出題されます。結局は、差異分析と勘定記入ができれば良いのですが、上級になると、計算パターンが増えます。2級では、その第1歩を学習することになります。

第11章の直接原価計算は、学習のやり甲斐のある分野です。直接原価計算と全部原価計算、実際原価計算と標準原価計算、この4つの仕組みは、原価計算の目的によって組み合わせが変化します。また、直接原価計算の計算構造は、第12章のCVP分析で利用されますが、将来、利益管理や意思決定などにも利用されることになります。

最終章は、本社工場会計です。本支店会計を学習してからでないと理解できません。日商では出題されますが、会計士試験での出題実績は皆無です。 2006年から導入された管理会計論の短答式試験では一度も出題されていません。このような背景から、上級では取り扱わないので、ここでしっかり学習するようにして下さい。